レビュー2015

今回は2015年公開の映画を5作品紹介します!



【その情熱的な指先に恋をする】キャロル【英米映画/レズビアン】

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▼映画『キャロル』予告編▼
【あらすじ】
1952年、ニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見た。鮮やかな金髪、艶めいた赤い唇、真っ白な肌、ゆったりした毛皮のコート。そのひともすぐにテレーズを見た。彼女の名はキャロル。このうえなく美しいそのひとにテレーズは憧れた。しかし、美しさに隠されたキャロルの本当の姿とは……。

女性同士の恋愛を描いている作品はたくさんあるのですが、こちらの作品はそれ以上に濃い人間ドラマも魅力的に描かれています。そしてキャロルの妖艶な美しさに惚れ惚れします!

【恋愛の絶望や幻滅】恋人たち【邦画/ゲイ】

恋人たち
▼映画『恋人たち』予告編▼
【あらすじ】
企業を対象にした弁護士事務所に務める四ノ宮は、エリートである自分が他者より優れていることに疑いをもたない完璧主義者。高級マンションで一緒に暮らす同性の恋人への態度も、常に威圧的だ。そんな彼には学生時代から秘かに想いを寄せている男友だちがいるが、ささいな出来事がきっかけで誤解を招いてしまう。

『恋人たち』というラブロマンスを彷彿とさせるようなタイトルからは想像もできない重いテーマです。3人の主人公の恋の終わりを描いた映画ですが、恋の終わりといってもただただ悲しいものではなく「次に進むためのステップ」のように感じました。

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人生の途中の家族の物語】アバウト・レイ 16歳の決断【アメリカ映画/トランスジェンダー】

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▼映画『アバウト・レイ 16歳の決断』予告編▼
【あらすじ】
本当は男の子のレイ、恋多きシングルマザー、レズビアンのおばあちゃん。人生の途中にある、家族の物語。16歳になり、身も心も男の子として生きたいと決断した主人公・レイ。医者から受け取ったホルモン治療についての見慣れない資料に呆然とするシングルマザーのマギーは、「突然、息子を育てることになるなんて・・」と、動揺を隠せない。

女の子として育てられたレイは幼い頃から性別に違和感を持ち、16歳で性別移行を決断しホルモン療法を受けようとします。しかし、未成年なので両親の同意が必要、その顛末を描いたヒューマンドラマです。

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【世界で初めて性別適合手術をした人をモデルに】リリーのすべて【英米映画/トランスジェンダー】

リリーのすべて1
▼映画『リリーのすべて』予告編▼
【あらすじ】
あなたの愛で、本当の自分になれた。夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。
風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻ゲルダと結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。

世界ではじめて性別適合手術をしたリリー・エルベという人物とその妻ゲルダ・ヴェイナーを題材にした作品です。本作でトランス女性役を見事に演じ切ったエディ・レッドメインさんにも注目です。

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【全編iPhoneで撮影】タンジェリン【アメリカ映画/トランスジェンダー】

タンジェリン
▼映画『タンジェリン』予告編▼
【あらすじ】
太陽が照り付けるロサンゼルスのクリスマス・イブ。街角のドーナツショップで一個のドーナツを分け合うトランスジェンダーの二人。28日間の服役を終え出所間もない娼婦シンディは、自分の留守中に恋人が正真正銘の金髪女と浮気したと聞きブチ切れ、彼女を捜し出してとっちめてやろうと街へ飛び出す。

『タンジェリン』は2015年のアメリカの映画で、特記すべきは低予算映画のためアナモレンズをつけた3台のiPhone5sで撮影されたことと主演のシンディとアレクサンドラは演技未経験のトランスジェンダー女優を起用したことだと思います。

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