レビュー2016

今回は2016年公開の映画を5作品紹介します!



【アイデンティティを模索して】ムーンライト【アメリカ映画】

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▼映画『ムーンライト』予告編▼
【あらすじ】
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが……

マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。

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【スマホから暴かれる秘密】おとなの事情【イタリア映画/ブラックユーモア】

大人の事情
▼映画『おとなの事情』予告編▼
【あらすじ】
ある月食の晩。エヴァとロッコ夫妻が友人達を夕食に招待した。集まったのは幼馴染の親友である2組の夫婦と1人の男、全員で7人。美味しい食事にお酒も入り話が弾むが、ふとエヴァが提案する。「私達本当に親友かしら?お互いが信用できるなら携帯電話を見せ合わない?」スマホの着信やメールを、本人の代わりに妻や親友がチェックするという、前代未聞の危険なゲームが始まった!

イタリア発のブラックコメディ映画。韓国や日本でもリメイクされたケータイと秘密というなんとも危険な要素しかない映画です。作中では次々に登場人物の秘密が暴露されて、男女7人がどんどん険悪になっていくストーリー。2020年には日本でもリメイクされました。

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【信用と疑念】怒り【邦画/ゲイ】

怒り
▼映画『怒り』予告編▼
【あらすじ】
八王子郊外で若い夫婦が自宅で惨殺され、犯人は逃走した。現場に残る「怒」の文字。1年が経った今もなお犯人は捕まっていなかった。ある日、警察が八王子事件の犯人の整形手術後のモンタージュ写真をテレビ番組で公表したのをきっかけに、それぞれの人間関係に揺らぎが生まれはじめる。

誰が真犯人か、素性不明の男たちはどうして素性不明なのか、というサスペンス要素もありますが、素性不明ながらも周囲の人たちと馴染み、人間関係を構築していく人間ドラマも見応えがある作品です。

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【青春ビタースイート】最初で最後のキス【イタリア映画/ゲイ】

最初で最後のキス
▼映画『最初で最後のキス』予告編▼
【あらすじ】
イタリア北部の典型的な地方都市ウーディネ。個性的なロレンツォは、理解のある愛情深い里親に引き取られトリノからこの町へやってきた。初登校の日、お気に入りの派手なシャツで到着すると、瞬く間に”オカマ”呼ばわりされ学校で早速浮いた存在となる。そんなロレンツォが友情を育んでいったのは、ある噂から”尻軽女”と罵られている少女ブルーと、バスケは上手いが”トロい”と馬鹿にされているアントニオだった。

こちらはイタリア映画ですが、2008年にアメリカ・カリフォルニア州でおこった『ラリー・キング事件』がモデルになっている作品です。

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【まじめに、ゆっくり、恋をしよう】同級生【LGBTQ映画アニメ/BL】

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▼映画『同級生』予告編▼
【あらすじ】
合唱祭前の音楽の授業中、メガネの優等生・佐条利人が歌っていないことに気付いた同級生の草壁光。佐条は歌なんかくだらないからと思っていたが、ある日の放課後、誰もいない教室でひたむきに歌の練習をする佐条の後ろ姿をみて思わず声をかける…。

思春期に揺れる少年たちのスローテンポな恋とじれったくもあまずっぱいドキドキした気持ちを丁寧に描いた、さわやか系ピュア・ラブストーリー!

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