今回は著名な人物が主人公のLGBTQ映画作品を5本ご紹介します!なんとなく「LGBTQなんてファンタジーだ」って思ってる人は「こういう人が実在したんだ」と思ってくれたら嬉しいし、そうでない人も「この時代のこの人がいたから今のLGBTQ界隈があるんだ」と感じてくれたらありがたいです!それでは行ってみましょう!
【QUEEN/フレディ・マーキュリー】ボヘミアン・ラプソディ【映画/ゲイ】
1970年代初頭のロンドン、ペルシャ系移民出身の青年ファルーク・バルサラ(後のフレディ・マーキュリー)は、移民差別を受けつつも音楽に傾倒していた。
ある日ファルークはファンだったバンド「スマイル」のメンバーでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、ヴォーカリストが脱退したばかりの同バンドに見事な歌声を披露して新しいヴォーカル兼ソングライターとなり、同じく新メンバーのベーシスト・ジョン・ディーコンとともに新生バンドをスタートさせる。
まずご紹介するのは伝説のロックバンド・クイーンのヴォーカル兼シンガーソングライターであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディー(2018)』。史実と違うところはありますが、伝説のバンド・クイーンのボーカルであるフレディの生い立ちを知れるほか、音楽に対してのこだわり、向き合い方、苦悩を知れる作品で、何よりもラストのライブパフォーマンスは圧巻です。
【映画監督 ジェームズ・ホエール】ゴッドandモンスター【映画/ゲイ】
ハリウッド黄金期、映画「フランケンシュタイン」によって頂点を極めながらも謎の引退を遂げた伝説の監督ジェームズ・ホエール。彼は日ごとに悪化する精神錯乱に怯え、正気を失う前に自分を抹殺してくれる人間を探していた。そんな折、元海兵隊の流れ者クレイトン・ブーンが庭師として雇われる。
彼こそが自分の苦悩に終止符を打つ“怪物”だと直感したホエールは、奇妙な友情と死への期待感をもってブーンを挑発していく…。
お次に紹介する作品は『ゴッド・アンド・モンスター』。この映画は映画『フランケンシュタイン』『透明人間』『フランケンシュタインの恋人』などで知られる映画監督ジェームズ・ホエールの晩年を描いている伝記映画です。ホエール監督作品『フランケンシュタイン』をモチーフにした場面が随所に散りばめられていて、フランケンシュタインを知っているとより楽しめる作品かもしれません。
【ミュージシャン エルトン・ジョン】ロケットマン【映画/ゲイ】
次に紹介するのは『ロケットマン(2019)』。イギリスのミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いています。この時代、同性愛者はかなり厳しい差別や制裁を受けたので、自暴自棄になり自分を追い詰めていくエルトンの姿は痛々しくて切ないですが、変わらぬ友情で支えてくれるバーニーの存在や、自身の再生力で立ち直ってゆく姿に心打たれます。
【アーティスト ジュディ・ガーランド】ジュディ 虹の彼方に【映画/LGBTQ】
ジュディ・ガーランドは『オズの魔法使』(1939年)でハリウッドのスターダムへと駆け上がったが、次第に薬物依存や神経症に苦しめられるようになり、そのことがキャリアにも暗い影を落とすようになった。1960年代後半には家賃の工面にも難儀するほどの苦境に陥っていた。
『ボヘミアンラプソディー』『ロケットマン』と主人公がLGBTQな作品を取り上げてきましたが、お次は主人公が…というよりLGBTQ界隈に大きな影響を与えたジュディ・ガーランドを主人公とした『ジュディ 虹の彼方に(2019)』。彼女が『オズの魔法使』で歌った『虹の彼方に』がもとで昨今のLGBTQを代表するカラーが虹色になったという説もあります。
【政治家 ハーヴェイ・ミルク】ミルク【映画/ゲイ LGBTQ】
1972年ニューヨーク、ミルクは20歳年下のスコット・スミスと恋に落ちる。2人はサンフランシスコに移り住み、自由な空気のカストロ地区で小さなカメラ店を開く。やがてミルクは同性愛者、有色人種、シニア層など社会の弱者の“声”を伝えるべく政治の世界へと飛び込む。
最後にご紹介するのは、アメリカで最初にゲイであることを公表し公職に就いたハーヴェイ・ミルクの半生を映像化した映画『ミルク』です。同性愛者だけでなく、社会的弱者と呼ばれる有色人種などにも救いの手を差し伸べ、政界に声を届けるなどをしていました。またハーヴェイ・ミルク「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されたりもしています!
【ゲイであることを公表して米国で初の公職に就いたミルクの半生】ミルク/MILK【LGBTQ映画】
いかがでしたでしょうか。今回は実在の著名人が主人公の映画作品を5つお届けいたしました!ミュージック界に大きな影響を与えた人もいれば、LGBTQ界隈に大きな影響を与えた人もいて、とてもバラエティーに富んでいますね。今回紹介しきれなかった著名人もたくさんいますので、それはまたの機会に!