前回『著名な人物が主人公の映画作品』が好評だったので、著名な人が主人公第2弾として映画作品を5つご紹介します!今回は名前を聞いただけで「あ!あの人!」となる人よりも、名前は知らなくても「〇〇をした人!」とか言うと「へぇ!あの人!」ってなる人を中心にご紹介します!
【FBI初代長官 エドガー・フーヴァー】J・エドガー【米映画/ゲイ】
1919年。アメリカ合衆国では、ソビエト連邦の建国を受け、共産主義者や労働運動家の過激派によるテロが活発化しており、ついには司法長官自宅が爆破される事態となった。これを受けて司法省は、過激派を逮捕し、国外追放する特別捜査チームを編成、24歳のフーヴァーがその責任者となる。
まずご紹介するのは『J・エドガー(2011)』よりFBI初代長官を務めたエドガー・フーヴァー。事件現場において科学捜査を導入し、FBIを立ち上げた人物です。また不正な方法を使って情報を収集しており、当時の大統領や政治家たちは彼を恐れていたのだそうです。映画ではレオナルド・ディカプリオが演じました。
彼のセクシュアリティに関しては、自ら情報を残さないようにしていたこともあって不明な点も多いですが、当時のFBIの副長官であったクライド・トルソンと40年以上の付き合いがあり、彼らはしばしば夫婦のようであったと言われています。
【デザイナー イヴ・サンローラン】イヴ・サンローラン【仏映画/ゲイ】
1953年、パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として関心を向けられるファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。デビューを兼ねた初コレクションを成功させた彼は、21歳にしてファッション業界の天才としてあがめられる。
次に紹介するのは映画『イヴ・サンローラン(2014)』より世界的デザイナーであるイヴ・サンローランです。イヴ・サンローランのブラインドは「YSL」のロゴでも有名なので、ブランドに疎い人でも見たことはあるのではないでしょうか。
映画では恋人のピエール・ベルジェとの関係を主軸に描いており、ブランドの立ち上げや成功と共に、影の部分もしっかり描いています。映画ではピエール・ニネが演じました。
【世界初の性転換手術者 リリー・エルベ】リリーのすべて【映画/トランスジェンダー/性同一性障害】
続きまして『リリーのすべて(2015)』より世界で初めて性別適合手術した人物リリー・エルベをご紹介。当時はノルウェーではLGBTQは犯罪で、作中では同性愛矯正治療の様子なども描かれています。
主人公はリリー・エルベですが、その妻もゲルダも主人公です。リリーを理解し、支えつつも、悩み、葛藤がしっかり描かれています。映画ではリリー・エルベをエディ・レッドメイン、妻ゲルダをアリシア・ヴィキャンデルが演じています。
【天才数学者 アラン・チューリング】イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密【米映画/ゲイ】
第2次大戦下の英国。ドイツ軍の暗号エニグマの解読のため、政府は各分野から天才たちを集める。その中の1人、数学者アラン・チューリングは独自の解析を実践。しかし、その挑戦の果てには大きな波乱が待ち受けていた。
続いて紹介するのは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)』よりアラン・チューリングという人物。彼は天才的な数学者で、第二次世界大戦中にエニグマ暗号の解読をし、多くの人々を救い、現在のコンピューターの礎となった人物です。映画ではベネディクト・カンバーバッチが演じています
アラン・チューリングはエニグマ解読という大きな功績があったにも関わらず、同性愛指向を摘発され「犯罪者」とレッテルまで貼られました。その後時代が変わって、2016年に英政府が過去に存在した同性愛行為を禁止する法律の下で有罪となった同性愛・両性愛の男性を、死去した人も含めて恩赦の対象にすると発表しました。この措置は、アラン・チューリングにちなんで「チューリング法」と呼ばれているそうです。
【アーティスト トム・オブ・フィンランド】トム・オブ・フィンランド【映画/ゲイ】
第二次世界大戦直後。同性愛が法律で禁止されていたフィンランドで、ゲイの帰還兵トウコ・ラークソネンは、自らの欲望を抑え込んで生きていた。そんな彼が夢中になったのが、逞しい男たちの絵を描くこと。やがて彼の絵は、アンダーグラウンドの同性愛者コミュニティで静かに広まっていくのだったが...。
最後にご紹介するのはそれまでのゲイイメージをガラリと変えたアーティスト、映画『トム・オブ・フィンランド(2017)』よりトム・オブ・フィンランド。それまではゲイと言えばなよなよしてるというイメージだったのに対し、彼はレザーを身に纏い筋肉質でたくましいゲイアートを描くことで、ゲイのイメージを覆し、ゲイカルチャーを潤したアーティストです。映画ではペッカ・ストラングが演じました。
いかがでしたでしょうか。どれも時代的に同性愛などをひた隠しにしなきゃいけない時代のものが多いですね。どの作品も作中で同性愛治療を受けさせられたり、肩身の狭い思いをしたり、犯罪者のレッテルを張られたりしています。そういった時代の中でもさまざまな功績を残した人たちがいることを忘れずにいたいですね!
























最後のフィンランドで思い出しましたが、同国のトーベ・ヤンソンも40年代頃仲の良かったヴィヴィカという女性がいたけど、そういう時代だったのと相手が人妻だったので途中で別れたという話を何かで聞いた記憶があります。
(スナフキンを「初恋の男性がモデル」とも言ってたらしいので、この通りならLよりはB寄りだったようですが。)
余談ですが、『たのしいムーミン一家』に出てくるトフスランとビフスランという小人の名前はトーべとヴィヴィカ(イニシャルだけのような気もするが…)がネタ元だそうで。