LGBTQってなるとどうしても悩みな苦悩の人間ドラマや恋愛模様をメインに描かれがちですが、実はサスペンス・ミステリー要素のあるLGBTQ作品も多くあるんです!というわけで!今回はLGBTQ✕サスペンス・ミステリーをテーマとして作品を紹介します!
【惨殺事件の犯人は誰なのか】怒り【邦画/ゲイ】
八王子郊外で若い夫婦が自宅で惨殺され、犯人は逃走した。現場に残る「怒」の文字。1年が経った今もなお犯人は捕まっていなかった。千葉、東京、沖縄に身元不明の3人の男がそれぞれ現れ、訝られながらも次第に周囲に受け入れられ、それなりの人間関係が作られていく。ある日、警察が八王子事件の犯人の整形手術後のモンタージュ写真をテレビ番組で公表したのをきっかけに、それぞれの人間関係に揺らぎが生まれはじめる。
『怒り(2016)』内容は1年前に八王子で起きた惨殺事件の真犯人は誰か、千葉、東京、沖縄のそれぞれ離れた場所で素性不明の男たちに対して周りの人間が「犯人では?」と思うことで歪が生まれるというストーリー。誰が真犯人か、素性不明の男たちはどうして素性不明なのか、というサスペンス要素が楽しい作品です。
【女子マネが男になって殺人も犯してた】片想い【日本ドラマ/トランスジェンダー】

年に一度の元帝都大アメフト部が集まる日、11月の第三金曜日。13回目のこの日、哲郎は帰りに来ていなかった女マネの美月を見かける。再会した彼女は男だった。生まれた時、物心がついた時から女という扱いをされる事に違和感を感じていたという美月は殺人をしたというもっと衝撃的な発言をした。
『片想い』は、2001年に発売された東野圭吾の長編サスペンス小説で、2017年にドラマ化。ストーリーは哲郎と理沙子の元に学生時代は女性だった美月が男性になり、しかも殺人を犯したということから事件に巻き込まれる話となっています。これがただ単純な殺人事件と言うわけでもなくて、何かとんでもない真相が……というお話。
【謎が謎を呼ぶ!美女の正体と目的は…?】マルホランド・ドライブ【映画/レズビアン】
夜のマルホランド・ドライブ道路で自動車事故が起こる。事故現場から一人生き延びた黒髪の女性は、助けを求めにハリウッドまでたどり着く。女性が偶然潜り込んだ家は、有名な女優ルースの家だった。
ルースの姪である女優志望のベティに見つかった黒髪の女性は、部屋に貼られていた女優リタ・ヘイワースのポスターを見て、反射的に「リタ」と名乗った。彼女はベティに自分が事故で記憶喪失になっていると打ち明ける。ベティはリタの失った記憶を取り戻すことに協力する。
『マルホランド・ドライブ(2001)』内容はミステリーのようなサスペンスのような、謎解き要素もある不思議な感じの映画で、「難解映画」なんて呼ばれていたりします。記憶喪失のリタの正体は何なのか?親切にするベティの目的は何なのか?映画の中にこれでもかと伏線や暗喩を散りばめていて、何度も何度も楽しめるような造りとなっています。
【久しぶりに再会した親友の正体は?】バッド・エデュケーション【映画/LGBTQ】
1980年、マドリード。若くして成功した映画監督エンリケのもとにイグナシオと名乗る美貌の青年が映画の脚本を手に突然あらわれた。彼はエンリケの少年時代の神学校寄宿舎での親友。あまりに変わった友に疑いを感じながらも、脚本の内容にひきつけられていくエンリケ。なぜなら、そこに描かれていたのは自分の人生を変えた、彼らが少年時代の引き裂かれた悲劇。
次に紹介するのは『バッド・エデュケーション(2004)』。内容はいきなり目の前に現れた昔の初恋の人・イグナシオを名乗る青年は誰なのか?イグナシオでなければ本当のイグナシオはどうしたのか?神学校でエンリケとイグナシオに何があったのか?などミステリー要素もあって楽しめる作品です。
【2人に迫りくる“何か”】ヴィクとフロ 熊に会う【映画/レズビアン・バイセクシュアル】
刑務所を出所した2人の女が、偏見や過去の因縁によって悲惨な結末を迎えるまでを描いたカナダ映画で、女性同士の恋愛を楽しむ作品でもストーリーを楽しむ作品でもなく、映画ならではの暗喩を楽しむ作品だと思います。いろいろ暗喩があって楽しい作品で、位置づけはサスペンスか、案外ラストシーンを考えるとラブロマンスなのかもしれないし、不条理ドラマかもしれない。いろんな見方ができる作品です!
いかがでしたでしょうか。今回はサスペンス・ミステリー要素のある作品をご紹介しました。ここで紹介した以外にもLGBTQとサスペンス・ミステリーが絡んだ作品はたくさんあります。まぁ恋愛要素は犯行の動機になりやすいですし、性別トリックとかも定番ですからね!よかったら皆さんのおすすめなLGBTQ✕サスペンス・ミステリー作品も教えてくださいね!