天然はちみつ寮--


あらすじ

甘蜜学園高校に入学間近の寧々。以前街で助けてくれた「はちみつ色の髪をした男の子」に憧れています。偶然再会したら、彼・光も甘蜜学園の新入生でした。寧々と光は、男女混合のはちみつ寮に入ります。おまけに部屋は隣同士♡

でも、寮生はヘンな人ばかりで、寧々は悪戦苦闘の毎日。しかも、学校で奇人変人の集まりのはちみつ寮だからということで敬遠されて友達ができません……。

天然はちみつ寮01
漫画『天然はちみつ寮。』より

感想

『天然はちみつ寮。』は、織田綺による少女漫画作品で天然パーマがコンプレックスの寧々とはちみつ色の髪とエメラルド色の瞳を持っている女装が特技の光のラブコメディです。

同じくはちみつ寮の寮生である男子生徒の希(のんちゃん)と複雑な三角関係になったり、光の女装がきっかけでトラブルが起こったり、寮生がトラブルを引きこしたりと、なかなか楽しい作品になっています。

個人的にはまとも枠であるのんちゃんが寧々と光の2人の騒動に巻き込まれっぷりが楽しくて好きですね。

天然はちみつ寮05
漫画『天然はちみつ寮。』より

憧れの男の人は女装男子

前述したとおり、基本的には寧々と光のラブコメです。ただ光が女装が特技で趣味、しかもそれは誰もが「美少女」だと言うほど。

そんな2人に巻き込まれるのが真面目男子生徒・清水森希(通称のんちゃん)。彼自身は最初こそ、光の女装姿に光だと気づかず、ひとりの女生徒だと思っていた。その現状を見た寧々は「のんちゃんは光(女装)に恋してる」と勘違い。

おまけに女生徒の正体が光だと分かった後もなんだか仲がいい2人の関係を疑っているという……しかし実際ののんちゃんは寧々に恋心を抱いており、光は光でこじれている三角関係をどこか楽しんでいる雰囲気です。

文字に起こすと複雑すぎる三角関係だけど、物語全体がコメディなので、そんな気負わずに読めます。シリアスな空気になっても強引にコメディ時空に入っていくのもこの作品の面白いところですね!

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漫画『天然はちみつ寮。』より

ゲイとストレートと絡まない恋路

奇人変人の多い男女混合のはちみつ寮ですが、様々なキャラクターがいて、その中には性的マイノリティであることを公表しているキャラクターもいます。ひとりはミスコン女王でモデル活動をするほど美人の塚原アカネはバイセクシュアルであることを公言している。

もうひとりは男子生徒の秋葉万葉で彼はゲイであることを公言し、同じくはちみつ寮の寮生である的場蘭丸(通称らんらん)に恋をしている。らんらんは万葉のアプローチを少し邪険にしつつも旗から見ればイチャイチャしている2人だけど、らんらん自身はストレート(異性愛者)であることを公言していて、万葉の想いに答えられないことを苦悩している描写もありました。

同性愛者の男性と異性愛者の男性というなかなか難しい恋路。万葉からするといろいろ茶化しつつも一生届かない恋心に苦悩し、らんらんからはその熱に答えたいけど異性愛者である自分が答えられないことに悩む……しかもお互い恋愛以外でも仲がいいから邪険にできないという複雑な恋模様をシリアスとコメディで見事に描き切っています!

天然はちみつ寮03
漫画『天然はちみつ寮。』より

まとめ

憧れた男性が実は女装男子で、その女装故にいろいろなトラブルが起きて、さらにはちみつ寮の寮生もトラブルを持ってくるというドタバタコメディという名がふさわしい作品です。

すごく個人的なんですが、天然パーマの寧々とはちみつ色の髪とエメラルドグリーンの瞳の光、髪もパーマも髪色も瞳も天然ものの2人が「天然同盟」を組むのすごく好きで、コンプレックスだったのをプラスに変えるがすごいなと感じました!

全7巻でノンストップハイテンションで駆け抜けていくので、楽しさ間違いなしです!

天然はちみつ寮
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