素顔の私を見つめて…
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あらすじ
ウィルは医師としてニューヨークに暮らす中国系アメリカ人。中国人コミュニティの世界に縛られ、家族にも自らがレズビアンであることをひた隠しにして生きてきた。そんなある日、彼女の働く病院に現れたバレエダンサーのヴィヴィアンと恋に落ちる。一方、シングルマザーであるウィルの母親は、妊娠したことで実家を追い出され、ウィルの家へと押しかけてくる。保守的な母へ恋人を紹介できないウィルと、胎児の父親を言わない母親。厳格な伝統や両親をもつ二人は、反発しながらも、共に自らの進む道を探していく。
▼Saving Face - trailer▼
登場人物紹介&キャスト
ウィル(ミシェル・クルージ)
医師でレズビアン。今は中国コミュニティから離れて一人暮らし。レズビアンであることは周囲には隠しており、ビビアンと交際しているものの、クローゼットな自分とオープンなビビアンの価値観の違いにも悩んでいる。突然転がり込んできた母親に辟易している。
医師でレズビアン。今は中国コミュニティから離れて一人暮らし。レズビアンであることは周囲には隠しており、ビビアンと交際しているものの、クローゼットな自分とオープンなビビアンの価値観の違いにも悩んでいる。突然転がり込んできた母親に辟易している。
ホイラン(ジョアン・チェン)
ウィルの母親。中国コミュニティに染まっているため本当の自分をさらけ出せずにいる。シングルの身で妊娠していしまい中国コミュニティから追い出されてしまう。お腹の父親のことは絶対に言わない。
ウィルの母親。中国コミュニティに染まっているため本当の自分をさらけ出せずにいる。シングルの身で妊娠していしまい中国コミュニティから追い出されてしまう。お腹の父親のことは絶対に言わない。
ビビアン(リン・チェン)
ダンサーでレズビアン。中国コミュニティに属しながらもオープンで、医師故多忙でクローゼットの恋人ウィルとがすれ違い気味。本来バレエはクラシックよりモダンが好きなのだが、父親の指定によりクラシックバレエをやっている。
ダンサーでレズビアン。中国コミュニティに属しながらもオープンで、医師故多忙でクローゼットの恋人ウィルとがすれ違い気味。本来バレエはクラシックよりモダンが好きなのだが、父親の指定によりクラシックバレエをやっている。
ジェイ(アト・エサンドー)
ウィルのお隣さんの黒人。ウィルがレズビアンであることを知っており、いろいろ相談やアドバイスもしていて、食事や映画鑑賞を一緒にする仲。人当たりが良く、警戒心バリバリのホイランに対しても積極的にコミュニケーションを取る。
ウィルのお隣さんの黒人。ウィルがレズビアンであることを知っており、いろいろ相談やアドバイスもしていて、食事や映画鑑賞を一緒にする仲。人当たりが良く、警戒心バリバリのホイランに対しても積極的にコミュニケーションを取る。
シャオユー
駅でウィルに薬草を渡すウィルの友達で穏やかな駅員の青年。薬草はシャオユーの父親からのもので、中国コミュニティから離れて暮らしているウィルを気づかってのもの。
映画『素顔の私を見つめて…』より
感想
『素顔の私を見つめて…(中国語: 愛・面子、英: Saving Face) 』は、2004年にアメリカで制作された映画で、閉鎖的かつ保守的な中国社会で息苦しさを感じているウォンと、その母でシングルの身で妊娠をしてしまったことで中国社会から追い出されてしまったホイラン、2人の女性が「本当の自分」をさらけ出すための物語。登場人物もほとんど中国人で中国文化のやりとりが見られるけど、舞台はアメリカニューヨーク。そのニューヨークでの中国人社会の様子を描いている作品で、映画を観ただけで詳しくは分からないのですが、毎週中国人同士の交流会のようなパーティーがあったり、中にはチャイナタウンから出ない中国人もいるのだとか。
そしてそこは閉鎖的で保守的、同性愛や未婚の母なんて侮蔑の対象だし、男や親に従うものという考えが根付いており、レズビアンで医師としてバリバリ働くウォンはそんな中国文化に馴染めずにいて、完全に中国文化を疎遠しているわけではないが、積極的に参加しないようにしている。
母のホイランも最初こそは一見中国文化に馴染んでいる感じでしたが、妊娠したことで中国コミュニティからはじき出されてしまい、はじめは中国文化を追い求めてたり、多文化を排除する感じでしたが徐々にその考えを改めます。
そんな中国コミュニティからの脱却もこの作品の見どころのひとつなのかなと思います。
映画『素顔の私を見つめて…』より
中国コミュニティに縛られいる母娘
中国コミュニティから距離を置いているウォンとホイランではありますが、なんだかんだその保守性に縛られている節があります。例えばウォンはクローゼットでレズビアンであることを隠していますが、それは保守的な考えがまだ捨てきれないことから来ていて、ホイランも中国コミュニティから出されてもなお、部屋を中国風に模様替えしたり、レンタルビデオ店で中国映画を探したり、中国コミュニティの奥様方と交流を持とうと必死。そんな2人を縛っている中国コミュニティに対してどう向き合うか、というところが見どころになってきますが、キーパーソンはウォンの恋人ビビアン。ビビアンは両親の影響もあって中国コミュニティに属しながらもレズビアンであることは隠していないし、積極的に新しい文化を取り入れようとしている。
そんなビビアンを見ながらもオープンになれないウォンは勇気をもってレズビアンであることを母親に打ち明けます。「お母さん、愛している。そして私はレズビアンなの」と。それを聞いた母は混乱。娘がレズビアンであることはうすうす気づいていたが見ないようにしていた母だが、そのカミングアウトには困惑。愛していると言われて嬉しいのに、レズビアンだと言われて苦しく、どうしていいか分からなかったらしい。
その後、冷戦状態の母娘だったが、母親のお腹の子の父親を知り後押し。後押しされた母親も、お返しにと娘の恋路に背中を押す……中国コミュニティに縛られていた2人が背中を押しあうのっていい関係だなと感じました。
映画『素顔の私を見つめて…』より
まとめ
ニューヨークの中国コミュニティってどうなのかよく分からないのですが、閉鎖的で保守的な空間からの脱却というのが分かりやすくていい作品だと感じました。そして個人的にはラストもすごく好きです。中国コミュニティから完全に抜け出るのか、いろいろあるけれど中国コミュニティに属するのか、あと母親のお腹の父親は誰なのか、いろいろ注目するポイントがあります。個人的に好きなキャラはウォンのお隣さんで黒人のジェイ。ウォンとは良好な関係でセクシュアリティな悩みも相談している仲、そんなジェイは多文化の象徴で、ホイランが最初こそ邪険にするものの徐々に仲良くなっている姿に「ホイランがどんどん多文化を受け入れている」と分かるバロメーターになってるのが面白いです。
他にもウォンとビビアンのラビロマンスも楽しめる映画で、空港でのやりとりからのラストシーンのやりとりが上手くかかって好きです!
映画『素顔の私を見つめて…』より
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