性別移行と性別欄
以前、性別欄についていろいろ話したときに言われて気づいたのですが「性別移行度合いによって性別欄に対しての戸惑いやもやもやって変わるよね」というお話。

私の場合は性別欄に対して戸惑いを感じるようになったのは「性別移行を始めてから」です。

これだけ聞くと「性別に違和感あったのに、性別欄には戸惑わないの?」と言われそうですが、あくまでも私の場合は男子時代に性別欄に戸惑いはなかったかなと思います。

男子として生まれ、男子として育てられ、自分自身「男にカテゴライズされている」ことを自覚していて、さらにそもそもそんな性別というものを意識してなかったのです。

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思春期に入って、身体的にも二次性徴やらで性別というものをいよいよ意識しだして、性別に対しの違和感は強くなれど「自分は男にカテゴライズされている」という意識やそれまでの経験則から性別欄に違和感はなかったです。

そうして性別移行を始め出してから「女性になろうとしているのに男にマルしていいの?」「でも女性も選びづらいし」「そもそも性別欄の存在意義とは?」とか考えるようになりました。

こういった性別欄の違和感は結局、法的な性別移行が完了しても、しばらくはありました。違和感なく性別欄をやり過ごせるようになったのは、法的な性別移行が完了して……1年くらい?

でも逆に違和感ないのも怖いなとも思いますね……実際自分がそれで悩まされ続けたのに何も解決しないまま違和感を感じなくなるのって……という感じです。

ちなみにあくまでも私の場合は、なので、性別欄に対しての思うところは人それぞれだと思います。多分、全く気にしないって人もいるだろうし、逆に身体的性別の違和感よりそういう部分で違和感のほうが強いって人もいるんじゃないかなって思います。たかが性別欄されど性別欄って感じですね。

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