反転法とS字結腸法
男性→女性への性別適合手術の造膣法には大きく分けて2種類あります。陰茎や陰嚢を使って膣や外性器を作る反転法とS字結腸で膣を作るS字結腸法です。名称は「陰茎会陰部皮膚翻転法」とか「大腸法」とか、微妙に違ってることもあるけど、だいたいそんな感じ。

【反転法のメリット】
・身体への負担が比較的小さい
・手術料金が比較的安い
・術後に問題が発生し再手術となった場合、S字結腸法ができる
・感度がいい

【反転法のデメリット】
・膣狭窄があるのでダイレーションの負担が大きい
・膣狭窄にあるのでふさがりやすい
・自浄作用がないので洗浄が必要

【S字結腸法のメリット】
・S字結腸を移植するのでふさがりにくく、ダイレーションの負担が少ない
・一定の深さが確保できる
・腸を使用しているので腸液が出る
・塞がりにくい
※4コマ内で「自浄作用がある」と明記していますが、現在は「自浄作用はなく、洗浄は必要」となっているようです

【S字結腸のデメリット】
・身体への負担が比較的大きい
・手術料金が比較的高い
・腸液が出るのでナプキンが必要
・腹部に手術痕が残る
・合併症がでることがある
・においが気になる可能性がある

性交渉、術後の生活、料金と比較する要素はたくさんある。S字結腸法だと開腹手術と内視鏡を使う手術とさらに分かれます。他にも手術前の準備や手術時間術後の入院生活も違います。

基本的に患者側が術法を選べますが、最終的には手術をする医師が決めます。性別適合手術は他にも膣を造らない「造膣なし」の手術やもありますし、手術工程も一度で終わらせるところもあれば、工程を二度に分けてするところもあります(これは手術する病院によって変わってくる)。

私は手術が初体験だったので、術法を選べるなんてすごいなーとか思ってたりしました。ちなみに私は反転法で手術を受けました!

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