
マイ・サマー・オブ・ラブ
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あらすじ
イギリス北部、ヨークシャーのある夏、二人の少女が出会います。田舎での空虚な日常生活に興味を失い、どこか違う世界を待ちわびているモナの前に、美しく高慢なタムジンが表れます。都会から避暑に訪れたタムジンはモナを自分の別荘に誘い、二人は急速に親密になり二人だけの時間を過ごすようになります。
モナの兄フィルは犯罪者だった過去を悔い改め、熱狂的なキリスト教信者へと転身したことにモナは戸惑い、自分にも宗教を強要する兄に苛立ちを感じていました。タムジンもまた、実は父親の不倫に苦しみ、拒食症で亡くなった姉を助けられなかった悲しみに暮れていた。
そんなモナとタムジンはお互いに惹かれあい、全てを捨てて暮らそうとします。
そんなモナとタムジンはお互いに惹かれあい、全てを捨てて暮らそうとします。
▼映画『マイ・サマー・オブ・ラブ』予告編▼
少女たちの青春の1ページ
『マイ・サマー・オブ・ラブ(My Summer of Love)』は、2004年のイギリス映画。イギリスのヨークシャーの暑い夏に、2人の少女の甘くて苦い、そして時折ミステリアスなラブストーリーです。未成熟で不安定な二人の少女を描いた映画で、観終わった後は何とも言えない胸の痛みとどこか納得してしまう安堵感を感じました。
2人の家族に闇を抱えた少女が出会い、急速に惹かれあって、さらには愛し合うようになる。こういった物語の多くは、酸いも甘いも経験して少女から大人になるため成長譚を描かれることが多いですが、本作はそんなことはなく、あくまでも少女たちのひと夏の恋であり、言い換えればちょっと背伸びして火遊びしたような作品。
そこに成長とかは一切なく、ただただ、少女たちはその時その時を一生懸命に生き、悪さをして、本気で永遠を誓う、夢の中の物語のような、そんな話。だからこそ、ラストのあの展開は納得のいくものだった。
2人の家族に闇を抱えた少女が出会い、急速に惹かれあって、さらには愛し合うようになる。こういった物語の多くは、酸いも甘いも経験して少女から大人になるため成長譚を描かれることが多いですが、本作はそんなことはなく、あくまでも少女たちのひと夏の恋であり、言い換えればちょっと背伸びして火遊びしたような作品。
そこに成長とかは一切なく、ただただ、少女たちはその時その時を一生懸命に生き、悪さをして、本気で永遠を誓う、夢の中の物語のような、そんな話。だからこそ、ラストのあの展開は納得のいくものだった。
少女の真実(ネタバレあり)
モナとタムジン、双方家族に問題を抱えており、それを共有することで2人の絆は確固たるものになっていきました。特に宗教にドはまりしたモナの兄をタムジンが取り戻したシーンはより2人の絆が強まったシーンだったかと思います。ここからネタバレ。
映画『マイ・サマー・オブ・ラブ』より
しかしタムジンには問題を抱えている家族なんていなかった。それどころか家族仲は良好だ。そして永遠を誓ったのに、休みが終わるからととっとと都会へ帰っていく。タムジンにとっては不倫して家族を捨てている父親や拒食症で死んでしまった姉を持つ「可哀相な私」を作りあげて、妄想に浸っていたのだった。
タムジンは別にモナを騙そうとしていたわけでなく、あくまでも可哀相な私と言うのに酔っていて、それにモナが巻き込まれたと言った感じだから、質が悪い。言ってしまえば、都会っ子の道楽、火遊び。
タムジンは単なる暇つぶしの火遊びだから都会に戻れば元の日常、モナも自分を田舎から連れ出してくれるタムジンに裏切られ、結局は元の日常(兄が宗教から抜け出せた時点で綺麗に元通りというわけではないが)。
成長もない、ただただ少女たちの残酷で儚い日常を切り取った作品だからこそ、独特の寂しさが滲んで印象的でした。

映画『マイ・サマー・オブ・ラブ』より
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