パートナーズ


あらすじ

舞台はアメリカ、ロサンゼルス。殺人課の刑事ベンスンは、記録管理のカーウィンと一緒に警部のウィルキンスに呼び出されました。なんでも少し前に起きたゲイ殺し事件について、犯人が捕まらないのは警察の性差別だと雑誌で叩かれたから。

そこで事件を早々に解決するため、ウィルキンスは刑事をゲイカップルに偽装させ、ゲイ・コミュニティに潜入させようと考えました。

▼Partners Trailer (1982)※日本語字幕なし▼

作品解説

『パートナーズ(Partners)』は1982年アメリカ映画。異性愛者と同性愛者の刑事がバディとなり、連続殺人の謎に挑むコメディ作品。

異性愛者でゲイ嫌いの殺人課の警官殺人課の刑事ベンスンはゲイ殺しの事件解決のため、内勤のカーウィンと組むことになり、2人はゲイカップルを装って同性愛コミュニティに潜入するよう命じられるといったコメディ感の強い作品でありながら、推理パートがあるなどミステリ要素も少しあるような作品です。

パートナーズ03
映画『パートナーズ』より

偏見のあるゲイ描写

ゲイが被害者だから警察の捜査が杜撰(これは作中でも批判されていた)、ゲイだからという理由で内勤の巡査に潜入捜査をさせる、ピンク好きやレザー好きといったステレオタイプのゲイ像を他者に押し付けるなどなど、当時の時代の緩さというか、今じゃアウトかもと思ってしまうゲイに対しての偏見や嫌悪感のあるシナリオにステレオタイプのゲイ描写。

1982年公開だからそんなもんかな?なんて思ったりもしましたが、他のゲイを描写した作品と比べても、偏見に満ちた描写が多いようにも感じます。実際、当時から「差別的だ」と批判的な声も上がっていたようです。

個人的には、主人公2人の上司にあたる警部のウィルキンソンがゲイに対して差別的な目で見ている、主人公のひとり異性愛者のベンスンがゲイ嫌いっていう部分が脚本に反映されてなくもないと解釈はできるかなという感想は抱きますが、その他のゲイコミュティの描写はちょっと露骨だなぁと思ったりもしました。

パートナーズ02
映画『パートナーズ』より

ゲイ嫌いとゲイのバディ

「コメディだから!」という言葉で片付けてはいけないかもしれませんが、稚拙なゲイ描写や脚本はともかくとして、ゲイ嫌いのベンスンとゲイのカーウィンのバディを楽しめる作品ではあると思います。

肉体派でゲイに好かれやすいルックスのベンスンは、自分の中の嫌悪感を押し殺して身体を張って情報収集をしたり、おとりになったり。

ゲイのカーウィンはゲイコミュニティの情報網を駆使して情報収集したり、身体を張っているベンスンを労わってサポートしたり、時には肉体派でもないのにベンスンのためにと身体を張ることもある。

2人の頑張りが実を結んだとき、特にカーウィンが功績を上げたときは、ゲイだからと見下していた面々がカーウィンを見直す点はすごく良く感じました。

パートナーズ01
映画『パートナーズ』より

まとめ

時代的なものや脚本の知識不足は多少あれど、バディものとして楽しめる作品だと感じました。ベンスンとカーウィンが時に仲違いして、時に力を合わせて、殺人事件の犯人を推理したり、追い詰めたりする姿は、これぞバディと言った感じです。

カーウィンのベンスンに対する想いや、ベンスンのゲイに対する嫌悪感がどうなるかとなど、ミステリ要素やコメディ要素以外も楽しめる作品となっています。

パートナーズ04
映画『パートナーズ』より

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