【息子の遺したバーのために奮闘!】ステージ・マザー【カナダ映画/ゲイ・ドラァグクイーン】
敬虔なキリスト教徒であり、保守的な価値観で生きてきたメイベリンは息子の告白を受け止められなかったのである。そんなある日、メイベリンの下にリッキーが急逝したとの一報が届いた。メイベリンが葬儀に参列するべくサンフランシスコを訪れたところ、リッキーが経営していたゲイバーを相続する権利があることが判明した。しかも、そのバーの経営状態は火の車だった。
『ステージ・マザー(2020)』はカナダの映画で母親が亡き息子が残したドラァグバーを再建するという分かりやすいストーリー。息子のパートナーからの拒絶、金銭問題、仲間割れからの空中分解、家族との関係などなど扱うには少々重すぎる問題ばかり抱えていますが、コメディ色も強く、楽しい作品です。
とにかく母・メイベリンがLGBTQに差別的意識がありながらも、息子の遺したもののために奮闘する姿はかっこいいです!
【母と息子の奇妙なロードムービー】トランスアメリカ【トランスジェンダー】
性別適合手術直前のブリーとその息子トビーの奇妙な関係が眩しいロードムービーです。トビーにとって遺伝子的には「父親」となるブリーですが、女性となった今そうとは言い出せず、よく知らないおばさんといった立ち位置のまま旅は続きます。
突然現れた息子にブリーはやや邪険にしながらも親として守ろうとする姿は母親そのものでした。
【すべての母親に送る物語】オール・アバウト・マイ・マザー【レズビアン・トランスジェンダー】
そして、マヌエラが息子に今まで話さなかった父のことを話そうと決心したとき、エステバンは舞台の主演だった大女優ウマ・ロッホにサインをもらおうとして車にはねられ、そのまま亡くなってしまう。
スペイン発のニューマンドラマ。タイトルの通り「母」をテーマにした作品で、最愛の息子マヌエラが様々な女性たちと出会い、人生への希望を取り戻していくお話です。
この映画の女性たちは苦節の人生に直面しながらも、何とか生きていると頑張っています。最愛の息子との死別、病気、薬物依存、女性としての美しさの追求など。そして彼女たちは、友人の言葉に励まされたり、仕事を全うしたり、互いに助け合いながら苦難も笑い飛ばして生きていく姿に勇気を貰える作品です。
【亡き息子とその彼氏】追憶と、踊りながら【ゲイ】
初老を迎えたカンボジア系中国人のジュン。ロンドンの介護ホームでひとり暮らしている。彼女の唯一の楽しみは、息子のカイが面会に来る時間だった。
カイは自分がゲイで恋人リチャードを深く愛していることを母に告白できず悩んでいたのだ。
そんなある日、カイが交通事故で突然この世を去ってしまう。
孤独なジュンを心配したリチャードは、カイの“友人”を装ったまま、ジュンの面倒を見ようとするが…。
母親と息子の彼氏の物語。母親は息子がゲイだと知らなかったため、彼氏はあくまで友人として接することになる。言葉の壁、人種の壁をなかなか受け入れられない母親と、好きな人の母親だから拒否されながらもなんとか不自由なく生活させたい彼氏の想いが静かにぶつかり合う作品です。
【法的にも母と認められるために】ママは昔パパだった【性同一性障害/ドラマ】
小谷仁史は男性として生まれ、結婚し妻との間に子供も2人もうけたが、性同一性障害に悩んでいたため性別適合手術を受け女性となる。
妻とは離婚して小谷仁美と改名するが、性同一性障害特例法では「子供がいない事」が条件だったため戸籍上は男性のままで、性の変更はかなわなかった。
2007年、仁美は長距離バスの運転手をしながら、母親として小学生となった息子2人を育てていた。ある日、長男のリトルリーグの練習に同行した仁美は、「仁美の過去」を知ったチームの父母から、「教育上よくない」と言われ一方的に退会を迫られてしまう。
こちらは連続テレビドラマで、2008年6月に実際行われた性同一性障害特例法改正をモチーフに、性同一性障害を抱える主人公が、様々な困難に直面しながらも、母親として、女性として、ひとりの人間として、明るく前向きに生きていく様や、主人公を支える家族や友人との絆を感じるストーリーです。
ピンポイントに763条に補足し「同性婚の場合に限り、〇〇(同性婚を認定した時点)以前に養子縁組していた場合は縁組解消した場合は適応されなくなる。」とかでもやるのかな?