今回はサブキャラはLGBTQ作品の紹介と言うことで、このシリーズもパート3です!今回はLGBTQが主題ではないけれど、サブキャラで物語のキーになるようなLGBTQキャラが登場する作品を集めてみました!
【おすすめLGBTQ作品】サブキャラがLGBTQ【5選】
【親友がレズビアン】トスカーナの休日【レズビアン/映画】
打ちひしがれるフランシスを見かねた親友のパティは、自分の妊娠でふいになった10日間のトスカーナ旅行をフランシスにプレゼント、新しい人生に踏み出すよう強く勧める。気乗りしないままトスカーナにやってきたフランシスは、ツアーの途中コルトーナという町で『ブラマソーレ』と名付けられた売り家の広告に目をとめる。
フランシスはトスカーナで家を買って新しい人生を歩もうとするお話。フランシスがトスカーナへ行くきっかけを作ったのはレズビアンカップルの旅行プレゼント、しかもゲイが参加するゲイツアーという。
物語終盤で妊婦でレズビアンのパティもトスカーナにやってきて、レズビアンならではの悩みなども描かれています。
【助けてくれたのはゲイ】あしたは最高のはじまり【ゲイ/映画】
南フランス・コートダジュールの町で観光客案内をしながら毎日を気楽に過ごすサミュエル。ある日彼の前に去年自分が一夜をともにしたという女性・クリスティンが現れ、自分が産んだサミュエルの実の娘という赤ん坊のグロリアを置き去りにされてしまう。
自分で育てる自信も意思もない彼はクリスティンを追いロンドンに渡るが、クリスティンには会えず、仕事もクビになってしまう。
途方にくれたサミュエルはロンドンで出会ったベルニーの元を訪れ、映像会社のプロデューサーである彼からスタントマンの仕事をあっせんしてもらい、一人でもてあましていた家に居候させてもらう。
父と娘の絆を感じられる作品です。赤ん坊だったグロリアを育てなければならないサミュエルを救ったのが、イギリスでたまたま声をかけた男性ベルニーでゲイ。
彼がゲイであることに物語が大きく影響することはないけれど、彼の気に入った男性には猛アプローチという性格がサミュエルに救いの手を差し伸べるきっかけだったのかもしれませんね。
【元夫がゲイ】ポルトガル、夏の終わり【ゲイ/映画】
フランソワ・クレモント(フランキー)はヨーロッパ映画界における大女優であり、一族の女家長でもあった。ある年の10月、フランキーは自らの死が近いことを予感した。そこで、彼女は一族全員と友人の一人であるアイリーンを呼び寄せ、ポルトガルのシントラで最期のバカンスを楽しむことにした。しかし、フランキーがシントラ行きを決めたのには別の理由があった。
それは一人息子のポールとアイリーンを引き合わせ、結婚へと導くためであった。ところが、アイリーンには既に恋人ゲイリーがいたのである。
物語は死期を悟った大女優がポルトガルで家族を集めてバカンスを楽しむというもの。さらにフランキーにはいろいろな思惑があった……のだけれど、現実はうまくいかない。
この作品の中でフランキーの元夫ミシェルがげいであることを、物語途中で告白します。実際の離婚原因はミシェルの性的指向とは違ったようですが、フランキーと結婚していろいろ感じ取った部分はあるようです。
物語全体はフランキーを中心に周りの人間がわちゃわちゃする、どこか不思議な作品です。
【参加者にLGBTQ】ドッグ・ショウ!【LGBTQ/映画】
全米の愛犬家が目指す“メイフラワー・ドッグ・ショウ“がペンシルベニア州で開催されることに。凸凹夫婦やゲイのカップル、弁護士夫妻など、個性豊かな愛犬家が各地から集まってくるが、様々なアクシデントが彼らを襲う。
疑似ドキュメント(モキュメント)と呼べれる手法で取られた本作は「ドックショー」という舞台で様々な飼い主さんが登場します。その中に、ゲイカップルとレズビアンカップルが登場し、独特の発想でこのドッグショーに参加するのですが、最初から最後まで言い合いながらも仲がいいゲイカップルに比べてちょっと面白いのはレズビアンカップル。
レズビアンカップルのシェリーには当初認知症の資産家の男性パートナーがいたのですが、ハンドラー(犬の調教師みたいなの)のクリスティーと段々と恋仲になり、最終的にはレズビアン向けのブリーダー雑誌を刊行するまでになるのが、展開ジェットコースターすぎて面白いです。
【嘘の共犯者がゲイ】小悪魔は何故モテる?!【ゲイ/映画】
カリフォルニア州オーハイ。地味な女子高生オリーヴは、大学生と寝たと嘘をつく。すると、噂があっという間に校内に広まり、一躍注目の的になる。奔放な女だと周囲から思われた彼女は開き直り、噂のイメージを貫き通すことを決意。そして、冴えない男子たちから偽装セックスのリクエストを続々と受ける。やがて、校内で四面楚歌となってしまった彼女は本当の恋を経験し、真実を明かすためにある行動に出る。
『小悪魔はなぜモテる?!(Easy A)』は、ウィル・グラック監督、エマ・ストーン主演による2010年の青春コメディ映画で、冴えない女の子が初体験を済ませたと嘘をついたことからどんどん波紋が広がっていくストーリー。
その中で、オリーヴと嘘の経験を持ちかけたひとりにゲイの青年います。彼はゲイである噂が原因でいじられ困っていました。実際に彼はゲイなのですが、スクールカーストではゲイは最下層に位置するらしく、嘘でもいいからゲイという払拭したいという気持ちからオリーヴに嘘の経験を持ちかけます。
これがきっかけでゲイの青年は、最下層の人間からモブにクラスチェンジしたのですが、最終的には彼氏ができて街を出ることになります。この彼の勇気がオリーヴのカミングアウトのきっかけのひとつになればいいなと思いますね。
いかかでしたでしょうか。正直言ってしまえは「ここゲイである必要ある?」と思うキャラもいなくはないですが、それがきっかけで物語が動いたり、作品全体がいいスパイスになったりもあります。作品によってはLGBTQが受け入れられているものもあれば、なかなかいじりの対象になっていて嫌な思いをしているパターンなどいろいろなのも注目ポイントだったりします!是非そこらへんも注目して見てくらださい!