人気企画「実在の人物が主人公の作品」紹介!今回はちょっと変わり種作品も取り入れてみました。 「そんなのアリ?」って思われるかもですが、そういった部分も含めて、作品やその人物を知っていただけたらなと思います!
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【最後のイングランド王国アン女王】女王陛下のお気に入り【映画/レズビアン】
そんな中、新しい召使いアビゲイルが参内し、その魅力がレディ・サラを引きつける。レディ・サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を伺っていた。戦争の継続をめぐる政治的駆け引きが長びく中、アビゲイルは女王の近臣としてサラに救いの手を差し伸べる。急速に育まれるサラとの友情がアビゲイルにチャンスをもたらすが、その行く手には数々の試練が待ち受けていた。
映画『女王陛下のお気に入り』は18世紀初頭の最後のイングランド王国・スコットランド王国君主のアン女王とその女王に仕えた2人の女性、サラとアビゲイルの女のバトルを描いています。
アン王女もサラもアビゲイルも実在する人物ではあるのですが、映画はかなり脚色されているらしく、3人の同性愛関係もあったかどうかは定かではないようです。
しかし、サラとアビゲイル、そしてアン王女のそれぞれの執着は本物のようで、映画はとてもハラハラな展開です!
【フランス文学の女性作家ガブリエル・コレット】コレット【映画/レズビアン・バイセクシュアル】
フランスの田舎町で生まれ育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと出会い、激しい恋に落ちる。やがて1893年、ウィリーと結婚したコレットは、ベル・エポック真っ只中のパリに移り住み、華やかな世界に染まっていく。
そんな中、コレットの文才に目をつけたウィリーは、彼女に小説を書かせ、それを自分の名義で発表するのだったが...。
フランス文学界で最も知られ、今なお人々を魅了し続ける女性作家シドニー=ガブリエル・コレット。
彼女はファッションデザイナーであるココ・シャネルとも親交があり、さらに女優オードリーを見出した女性としても有名。
コレットはその恋愛遍歴も有名で、3度の結婚や女性の愛人がいたこともありました。女性の愛人はアメリカの女性作家で社交家のジョージー、男装の麗人の愛人にはベルブーフ侯爵夫人ミッシーなどがいます。
【アメリカ映画のミュージカルや映画音楽の作曲家コール・ポーター】五線譜のラブレター【映画/ゲイ】
1920年代のパリ。ある日、コール・ポーターは美しい年上の女性リンダと運命の出会いを果たす。お互いに惹かれ合う2人は交際をスタートさせるが、ほどなくポーターは自分がゲイであることを告白する。彼の音楽の才能と優しさを確信していたリンダは、そのことを承知した上で結婚を決意する。
その後2人はヴェネチアへ移り新婚生活をスタートさせる。作曲家としてなかなか芽のでないポーターだったが、リンダの献身的なサポートの甲斐あってついにブロードウェイでのチャンスを得る。
彼のミュージカルは大成功を収め、ポーターは一躍売れっ子となるが...。
アメリカ映画でミュージカルや映画音楽において多くのヒット曲を手がけたアメリカの作曲家コール・ポーター。
コール・ポーターは自身がゲイであることを自認していますが、女性であるリンダに強く惹かれます。それは恋愛というよりも友愛に近いものだったらしい、そしてリンダもポーターの性的指向を理解していながら、ポーターの音楽的才能に惹かれて結婚をします。
ゲイであることを知りながらも結婚し、彼を支えようとするリンダの心意気にも天晴ですし、そんなリンダを大切に思い、恋愛感情を持たずとも生涯愛し続けたポーターもまた熱い人間なのだなと感じます。
【古生物学者メアリー・アニング】アンモナイトの目覚め【映画/レズビアン】
そんなメアリーの店に、ロンドンから化石収集家のロデリック・マーチソンが、妻のシャーロットを伴って訪れる。
映画は実在する古生物学者メアリー・アニングと地質学者シャーロット・マーチソンのラブロマンスを描いている作品ですが、2人が恋仲だったかどうかは史実でははっきりしません。あくまでもメアリーたちをモデルにした監督の解釈による作品だそうです。
また監督は生涯結婚もせず子供いなかったメアリー・アニングをレズビアンだったと解釈していますが、Aセクシュアルだったのでは?という説もあるそうです。
【江戸幕府の第5代将軍 徳川綱吉】大奥【同性愛・ジェンダー/映画】
江戸幕府将軍・徳川家光の時代、関東のとある田舎村で熊に襲われた少年を発端に、後に「赤面疱瘡」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は「若い男子にのみ感染」「感染すれば致死率80%」ということ以外対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の約1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。
江戸城でも三代家光以降将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男三千人などと称される男の世界が築かれていた。
最後に紹介するのはちょっと特異例。歴史上の人物の性別を変えて製作され話題となった『大奥』。
映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』では徳川綱吉(女)に恋愛的執着を見せる柳沢吉保(女)も描かれており、これは史実でも似た感じで柳沢吉保(男)は徳川綱吉(男)と性的関係にあったためスピード出世したとも言われています。そもそも綱吉自体、生類憐みの令やマザコンぷりが有名すぎて霞むけれど、約130人もの小姓がいたとかなんとか。すごいですね。
いかがでしたでしょうか。最後のはちょっと強引すぎたかなとも思いますが、史実でもそういう噂はあるので今回入れました!また古生物学者メアリー・アニングやアン王女たちに関しては史実ではどうか分からないながらも、そういった解釈をされて描かれるパターンもあるようです。これに関しては賛否両論のようですね。
今回第4弾ってことで、これまでいろんな歴史的な人や有名な人を取り上げてきましたが、性的指向やジェンダーにどれだけ向き合うか受け入れるかって、時代によってかなり左右されるんだなと感じました。これからもそういった作品を紹介していきたいです。