
朝食、昼食、そして夕食
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あらすじ
街角にたたずむストリート・ミュージシャン、エドゥのギターでサンティアゴ・デ・コンポステラの朝が静かに始まる。
前夜から呑み続け、そのまま朝食に突入する2人の男、おなかをすかして市場のチョリソを盗むマケドニアの青年、
前夜から呑み続け、そのまま朝食に突入する2人の男、おなかをすかして市場のチョリソを盗むマケドニアの青年、
兄にゲイであることを隠し通そうとする弟、現れない恋人のために、ひたすら料理を作り続ける脇役俳優、沈黙の中で質素な食事をする老夫婦…。
誰かの朝食で始まった物語が、誰かの昼食で思いがけない展開をみせ、誰かの夕食へとつながっていく。何気ない1日3食、それは人生の味を変えるチャンス。
▼映画『朝食、昼食、そして夕食』予告編▼
作品解説
『朝食、昼食、そして夕食(原題:18 COMIDAS、英題:18 Meals)』は2010年のスペイン映画で、巡礼の最終地点であり世界遺産でもあるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラを舞台に、ある一日の食事を通して人々の人生を描く人間ドラマ。朝昼晩の食事を介し、そこで起こる様々なことを綴った群像劇で原題「18 COMIDAS」を訳すと「18の食事」となり、色々な登場人物の朝食から夕食までの1日の時間の中に、愛と人生がこめられています。
ゴヤ賞主演男優賞受賞のルイス・トサルをはじめ、演技派俳優たちが挑んだのは「即興劇」。監督の長年の夢であった新たな語り口「即興」を取り入れ、4台のカメラで同時に撮影するという大胆な試みを決行。
登場人物たちがまるで料理の素材のように、互いの味を活かしながら混じり合い、増幅することで仕上がった至極の逸品である。体当たりで「登場人物の今を生きる」彼らの名演に脱帽です。
登場人物たちがまるで料理の素材のように、互いの味を活かしながら混じり合い、増幅することで仕上がった至極の逸品である。体当たりで「登場人物の今を生きる」彼らの名演に脱帽です。
映画『朝食、昼食、そして夕食』より
美味しそうな料理の数々
3度の食事の中で垣間見える人生のかけらたちが交互に交差しながら1日の物語を紡いでいく。ガリシアの食の風景、その鮮やかさとシズル感に心惹かれる至極の人間ドラマで、公式の「誰かの朝食で始まった物語が、誰かの昼食で思いがけない展開をみせ、誰かの夕食へとつながっていく」という言葉が映画そのものを物語っています。
物語に登場するのは美味しそうな料理の数々で、豪華なものからチープもの、誰かが誰かを思って作ったものや、レストランで出される料理などなど……ガリシア地方の名物であるエビやカニなどの海鮮料理、豚の塩漬け、サラダにヴィシソワーズ、ビールにワイン……とにかく美味しそうな料理が目白押し。
食卓の周りでは食欲と魂が解放される―揺れ動く愛の深淵、下される人生の決断。現代的に味つけされた、まさに美味しい作品に仕上がっています。
物語に登場するのは美味しそうな料理の数々で、豪華なものからチープもの、誰かが誰かを思って作ったものや、レストランで出される料理などなど……ガリシア地方の名物であるエビやカニなどの海鮮料理、豚の塩漬け、サラダにヴィシソワーズ、ビールにワイン……とにかく美味しそうな料理が目白押し。
食卓の周りでは食欲と魂が解放される―揺れ動く愛の深淵、下される人生の決断。現代的に味つけされた、まさに美味しい作品に仕上がっています。

映画『朝食、昼食、そして夕食』より
ゲイ嫌悪の兄とゲイの弟
多くの登場人物がいて、ストリートミュージシャンや家族との関係に悩んでいる主婦、飲んだくれてる老人に、彼女が来るのを待ってる青年などなど。そんな中、ちょっと威圧的な兄を来訪するということで気が気じゃない弟とその彼氏のエピソードがあります。
兄の方はゲイに対して嫌悪感を持っており、弟は要らぬ争いを避けるため、彼氏が傷つけられるのを避けるため、ゲイであることを兄には隠しています。彼氏ともクローゼットで通そうと打ち合わせは入念。
しかし2人の雰囲気からカップルであると見抜き、彼氏の手料理を批判。それに対して怒る弟と口論になります。弟は自身がゲイであることを悩みに悩みぬきようやく肯定していたのに、それを兄に否定され、兄は兄で「俺を騙したな」と「ゲイなんて…」と怒り狂う。
こういうののお決まりとして、最終的に兄は弟の恋愛を認めてハッピーってことも多いんですが、これでは「考え方を変えることなんて無理だ」と突っぱね、それでも「家族だから幸せを願っている」と同性愛に対しては理解を示せなかったものの、弟の幸せを願っているという
…なんとももどかしいまとめ方でしたが、それが逆にリアルで「今まで否定してきたものを、そう簡単に受け入れられることもないよな」とも思える展開だと感じました。
個人的に兄が連れてきた女性(ウエイトレス)が泣いている弟の彼氏を慰めるシーンがなんとなく好きです。緊迫した空気なのに思わず笑っちゃって…本来ならこんなシーンを入れ込まないと思うんですが、これも即興劇のなせる業ですね。
映画『朝食、昼食、そして夕食』より
まとめ
群像劇…ということですが、とにかく場面がコロコロ変わります。ひとつひとつのシーンは比較的短く綴られていき、見ていて飽きが来ませんが、それぞれの人生と交錯をすべて読み解くのは一度みただけではわかりづらいところもあります。何度か観て「あ!こことここが繋がるのね」という発見もあったり、それが分からなくても充分楽しめる作品となっています。
個人的にはどこの物語ともほぼ関わらない、会話もない、食事も質素な老夫婦のポジションが結構お気に入りです。
映画『朝食、昼食、そして夕食』より
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