ポリセクシュアル
取り上げて欲しいというお声もあってポリセクシュアルについて描きました。

まずポリセクシュアルとはなんぞやというところなんですが、言い方はいろいろあって「2種類以上の性別の人に恋愛感情や性的欲求を抱くセクシュアリティ」

「すべての性別ではなく一部(2種類以上)の性別に惹かれるセクシュアリティ」「一部の性別(ジェンダー)とは恋愛・性的関係になる願望がない」などと言われています。

言い方は違うけれど、だいたい同じことを言っているんですよね。

複数のジェンダー?一部のジェンダー??性別(ジェンダー)は男と女のふたつだけでしょ?って思う人もいると思いますが、ジェンダーはふたつだけとは限らないのが性別(ジェンダー)なのです。男性、女性、Xジェンダーにジェンダークィア、バイジェンダーにエイジェンダーなどなど。

実はジェンダーってたくさんで、その中で2種類以上のジェンダーに惹かれるセクシュアリティってことですね。

▼あわせて読みたい▼
【中性!無性!両性!不確定!】Xジェンダー【専門用語解説】
性別は男と女の2つだけ?性別二元論【用語解説】

複数のジェンダーに惹かれるセクシュアリティということで、近しいのはパンセクシュアル(全性愛・汎性愛)ですが、すべての性別(ジェンダー)に対して惹かれるパンセクシュアルに対して、ポリセクシュアルは一部の性別(ジェンダー)には惹かれない

この違いに大きな差がありますね。

「2種類以上のジェンダーに惹かれるセクシュアリティ」だったら「男女両性に惹かれるセクシュアリティであるバイセクシュアルもポリセクシュアル?」という意見も出てくるかと思います。

「バイセクシュアルはポリセクシュアルの一部」という人もいますが、現在はなんとなく棲み分けがされているようです。

バイセクシュアルかポリセクシュアルかで迷ったら、自分にしっくりくるほうで良いと思います。

▼あわせて読みたい▼
バイセクシュアル【用語解説】
あらゆる人が恋愛対象?パンセクシュアル【用語解説】

ちなみにポリセクシュアル、日本語訳として「多性愛」が割り当てられています。

これは接頭語としての「ポリ(poly)」が「たくさんの、多」と訳されるからですね。ポリゴンとかポリグラフとかのポリと同じ。

その「多性愛」という字面故に「一度にたくさんの人と恋愛・性的関係になるセクシュアリティ」とか「恋多きセクシュアリティ」などと誤解を受けることもあるそうです。

あくまでもポリセクシュアルは「2種類以上のジェンダーに惹かれるセクシュアリティ」ということなので、同時期かどうかは問われていないのです。

こういった誤解はどのセクシュアリティでもイヤですねぇ。

【関連記事】
【恋愛感情と他の感情の区別をつけない】クォイロマンティック【LGBTQ/性的マイノリティ】
【どの言葉をよく使う?】LGBTQ?LGBTs?LGBT+(plus)?【性的マイノリティ】
ゲイやLGBTQの象徴!ピンク・トライアングル【用語解説】
【LGBTQ】まだまだあるよ!クィアなプライドフラッグ
【LGBTQ】Xジェンダーのプライドフラッグ