転性パニック


あらすじ

性別チェンジ×感染ラブコメディー!

女の子のような容姿を持つ男子高校生・今村日向はそんな外見がコンプレックスで、誰よりも男らしくなりたいと思い続けていた。

それなのに…ある朝起きたらホンモノの女の子になっちゃった!?!?

メガネ美少女が男子化、巨漢教師が女子化……!?ヒナの刺激的すぎる女体化ライフが今、始まる!

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漫画『転性パンデみっく(著:冬野なべ)』より

内容紹介

『転性パンデみっく』は冬野なべによるTSファンタジー漫画作品です。

性別が変わってしまうTSファンタジー×感染というまさかの設定の作品で、性転換した人がキスをすると相手も性転換してしまうという特殊設定。

主人公・日向を皮切りにどんどん性別が変わるキャラクターが出てくる作品です。基本的にエチチなギャグコメディで「そうはならんやろ」とツッコミたくなる展開の連続で楽しく読めます。

女の子より女の子らしい男の子が女の子になったり、クールビューティーな委員長が男の子になったり……。

バストと局部は性転換するけれど、基本的に顔などの見た目は変わらないので、性別が変わったことを隠し通したり、可憐な美少女の身体は男の子だった……なんて展開もあったりします。

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漫画『転性パンデみっく(著:冬野なべ)』より

感染する性転換ラブコメ

最初こそ日向は男の子に戻ろうと試行錯誤しますが、女の子として生活していくうちに…女の子のままでもいいかもと思うようになります。

そもそも日向が男らしくありたいと思うようになったのは、好きな百合菜の好みに合わせた形だったので、女性的で可愛らしい日向とも友好的になると、どうしても元の性別に戻らなきゃいけない理由がなくなります。

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漫画『転性パンデみっく(著:冬野なべ)』より

そんな性別がある意味あやふやな日向を巻き込んだラブコメも本作の見どころで、私個人は親友の恭介とのラブコメが面白く感じました。

恭介は日向をあくまでも友達だと感じていて、その反面日向にそっくりなヒナ(男装していない日向の姿)に、その正体が日向だとは知れずに想いを寄せるようになり…という純粋すぎるラブコメに胸キュンしました(というより他のメンツが濃すぎて恭介とのラブコメの濃さが丁度よく感じる笑)

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漫画『転性パンデみっく(著:冬野なべ)』より

転性パンデミックを引き起こした理由

いろんな人を性転換させ、さらに感染させて性転換を広めようとした犯人は誰なのか、その目的は…?というのもある種の物語の軸です。

ここだけはギャグコメディの枠を外れて少し重ための内容になっていて、古くから根付く男系家系故のしがらみ、男らしくと育てられたことへの反発なども描かれています。

また転性ウイルスの被害者である日向は、男に戻るか、女の子のまま生きていくか迷っていたけれど「迷いは可能性」「男らしく生きていくか、女の子のように生きていくか、迷いながらやっていくのもきっと悪くない」と言ってのけました。

これはきっと周りに恵まれ、本人も悩みに悩んで出した結論だと思います。

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漫画『転性パンデみっく(著:冬野なべ)』より

転性感染する世界(※結末部分のネタバレアリ)

性転換が感染するという異色のTSファンタジー、ラストは個人的に予想外の結末でした。

それと同時に「そういう選択肢もあるのか」と思わせられる結末で、TSファンタジーの可能性を感じました。

ネタバレしてしまうと「念じれば希望の性別になれる」というもの。念じるの度合いはかなり軽く「男子の方が陸上でいいタイム出せて羨ましい」「デザイナーとして女性服を着る女性の気持ちを知りたい」そういった気持ちで性転換してしまう。

もちろん、性転換したからといって自分の希望する見た目になれるとは限らないのも面白いポイント(希望して男性化したけど想像と違い嘆くキャラがいる)。

それによって性別というものがかなり曖昧になり、男らしさ女らしさというものも曖昧に、そして性別が自由な世界となります。

なんてちょっと堅苦しいような話をしましたが、基本的にエチチで楽しい性転換ラブコメなので、楽しく読める作品です!

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漫画『転性パンデみっく(著:冬野なべ)』より
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