夫は実は女性でした/津島つしま
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内容紹介
ある日、夫に告げられた。
「私、本当は女性なんです――」
配偶者がトランスジェンダーであることを知った著者(妻)が描く“ふうふ”2人の日々。
夫のカミングアウトにより、2人の関係は変わってゆくのか?
初めて知ること。見えた世の中。周囲の反応。そして、将来のこと……。
いろいろある毎日を、ユーモアあふれる視点で描き出す。
感想
『夫は実は女性でした』は津島つしまによるコミックエッセイで、トランスジェンダーで中身が女性だとカミングアウトした配偶者を妻目線で描いたものになります。おふたりの出会いや結婚に至るまでの経緯、配偶者の事、自分のことなどを綴っていて、家族にLGBTQの人がいるという人は、勇気づけられたり、考え方の参考になったりするのではないかなと感じました。
コミックエッセイというと私生活を赤裸々に描くイメージがあるかもしません。そういったのを期待すると「思ってたのとちょっと違うかも」と感じるかもですが、大事な部分と守りたい部分をしっかり描いてくれています。
コミックエッセイ『夫は実は女性でした(著:津島つしま)』より
配偶者からカミングアウト
配偶者が実はトランスジェンダーで性別移行したいと言ったら受け入れられるか…これはある種の永遠の課題だと思います。この本の著者、つしまさんは配偶者のことを受け入れられたのは「偶然」だと言います。
自身が異性愛者でなかったこと(恋愛対象の性別はどうでもいいという考えらしいです)、学生時代や結婚してからも「もしかして?」と思うことはあった、子どもを望んでいなかった、LGBTQの知識があり、トランスジェンダーの人に会うのも初めてではなかった。
などなど、いろんな条件が重なって配偶者がトランスジェンダーであっても受け入れたのこと。
でも一番は、それでも「配偶者のことが好き」ということに落ち着くのかなと思いました。

コミックエッセイ『夫は実は女性でした(著:津島つしま)』より
ふたりの姿に勇気づけられる
夫婦だからこそ乗り越えられることもたくさんあると思います。夫婦でコスメを買いに行ったり、ブラを買いに行ったりと言った日常風景から、性別移行のための通院や実生活に向けての準備、懇親会にドレスで参加・社長へのカミングアウトなどの仕事面……そういったことも綴られていて、それを夫婦で乗り越える姿はとても素敵だと感じました。
コミックエッセイではおふたりの夢についても描かれていて、そういった夢に向かって頑張ってるおふたりにとても勇気づけられます。
コミックエッセイ『夫は実は女性でした(著:津島つしま)』より
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