夜毎の指先/真昼の果て/仙石寛子
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内容紹介
『夜毎の指先/真昼の果て』は仙石寛子による漫画で、男女の三角関係を描いた『真昼の果て』、女性同士の恋愛を描いた『どうせ、また朝が来るから』、姉弟の恋愛を描いた『夜毎の指先』を単行本にまとめた作品です。仙石寛子は百合や擬人化などさまざまなジャンルの作品を描いてきたが、編集部に止められていた男性同士の恋愛(BL)を本作『真昼の果て』で解禁。
以後、ゲイカップルの相方が女体化していまう『花はニセモノ』など男性同士の恋愛模様も描くようになりました。
漫画『夜毎の指先/真昼の果て(著:仙石寛子)』より
『真昼の果て』
『真昼の果て』は幼なじみの女の子から告白され、付き合うことになったと報告する主人公が、同じく幼なじみの男の子からも告白され、恋と友情に揺れ動く三角関係を描いています。主人公は「男は女と恋愛するもの」と思い込んでいたので、最初は秋彦(男の幼なじみ)の言動が理解できずにいるものの、友達関係は崩したくないと思いなんだか煮え切らない態度になってしまう。
そんな態度の主人公に律(女の幼なじみ)はヤキモキするし、告白をした秋彦も「すっぱり断らないの?」ともやもや。
文貴(主人公)は幼なじみ三人、今まで通り仲良くがいい(誰と誰が付き合うとかは関係ない)、律は文貴と付き合えたんだから恋人らしくしたい(が、中途半端に付き合ったままもイヤ)、秋彦は告白して振られることで2人とは距離を置きたい(2人が付き合う分には文句ない)
…と三者三様の考えがあって、三人が三人とも納得のいく関係性を模索するといったお話。
漫画『夜毎の指先/真昼の果て(著:仙石寛子)』より
『夜毎の指先』『どうせまた、朝が来るから』
『夜毎の指先』は姉と弟の恋愛のお話。ひょんなことからお互いの気持ちがバレてしまう、いけないと分かっていてもなんとか深い関係になりたい弟と、深い関係になりたいけれど理性があって拒む姉との攻防。
姉自身も本心では弟と深い仲になりたいと願っているため、ちょいちょい暴走してしまったり、弟は弟で姉の気持ちを理解しつつ、自分の気持ちをあきらめきれない様子が描かれています。
『どうせまた、朝が来るから』は女性同士の恋愛の話。
他2作品が7話あるのにたいして、こちらは1話で純愛的な百合ではなく、会社の先輩後輩で後輩は結婚したばかりの既婚者という不倫恋愛。
短いながらも彼女たちの暴走を感じ取れる作品となっています。
「昼」から始まって「夜」「朝」と、1冊で時間の流れを感じる作品群になっているのも面白いです。
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