おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか! /練馬ジム
posted with カエレバ
あらすじ
沖田誠48歳。世間の常識・偏見で凝り固まった彼には“最近の若者"が理解できない。
上司にお茶を注がない女性、メンズブラ愛用の部下、そして可愛いものが好きな息子…。
そんなある日、ゲイの青年・大地と出会う。初めてのセクシュアリティに思わず拒絶してしまうが、次第に彼の魅力に気付き、友だちになることに。
そして知る、「その人の趣味や指向を他人が干渉するのはナンセンスだ」と。
そう正に、おっさんの履くパンツがなんだっていいように!
──人としての成長を誓うおっさんは、無事“自分の中の常識"をアップデートできるのか!?
古い価値観はアップデート
『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか! 』は練馬ジムによる、ホームコメディ漫画で、古い価値観に囚われていて、家でも会社でも孤立してるおっさん・沖田誠がゲイの青年大地と出会うことで、情報や価値観のアップデートをしていくというお話。最初こそ「男は男らしく、女は女らしく」「家長には付き従うもの」「男は家族のために働き、女は家事をする」のような前時代的な価値観を持っていた誠は、引きこもりの息子の気持ちにも寄り添えず、自分の知らない価値観には牙をむく人物でした。
漫画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(著:練馬ジム)』より
ゲイの青年・大地と出会い、友人になったことでいろいろ諭され「いっしょにアップデートしていきましょう!」と、それまでの自分を恥じ、ゲイのこと、ジェンダーレスの事、オタク趣味のことなどを知ろうと考えるようになります。
漫画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(著:練馬ジム)』より
個性豊かなキャラクターたち
ゲイの大地や美容に興味のある息子・翔のほかにも、メンズブラを着用する男性、BL好きの女性、黒ギャルなどなど、それまでステレオタイプから外れたキャラクターが登場します。主人公の誠はそれまで、そういったステレオタイプから外れた人物を否定し、自分の価値観を押し付けていましたが、自分の価値観が古すぎると気づいてからは、それらを(なるべく)否定せずにいようと心がけ、そのかいあって息子とも少しずつ打ち解けていくようになります。
反面、キャラクターの中には自分がそれまでのステレオタイプから外れた存在だと知っていて、周りに価値観を合わせるべきではないか?と思い悩む人物がいたり、価値観と自分らしさと…そういったもののはざまで揺れ動くキャラも魅力的で作品を彩ります。
漫画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(著:練馬ジム)』より
まとめ
おっさんの「古い価値観のアップデート」ということで「差別や偏見は良くないよ!」といったメッセージ性が込められていますが、基本的にはコメディです。難しく堅苦しいメッセージ性のように感じるかもしれませんが、コメディです。個人的には唐突な犬視点(犬視点になると犬は擬人化する)とかも面白いですし、大地君を巻き込んだラブコメも面白いです。
今まで引き込まっていた息子の翔はこれからどう行動するのか、おっさんはこれからも価値観のアップデートができるのか、今後が気になる作品です。
漫画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(著:練馬ジム)』より
【このまんがに無関係な女の子なんていない】さよならミニスカート【漫画/ジェンダー】
【めぐわこのイチャラブコメディ】ジェンダーレス男子に愛されています。【漫画】
【男女逆転バカップル?】イケメン女子と女装男子【異性装/漫画】
【女子高生×ラップバトル】キャッチャー・イン・ザ・ライム【漫画】
【性転換が感染する!?】転性パンデみっく【TSファンタジー/漫画】