2018年映画まとめ

2018年のLGBTQ映画を5選紹介します!



【伝説のロックバンド・クイーンの物語】ボヘミアン・ラプソディ【イギリス・アメリカ合衆国】

ボヘミアンラプソディー
▼映画『ボヘミアン・ラプソディ』予告編▼
【あらすじ】
1970年代初頭のロンドン、ペルシャ系移民出身の青年ファルーク・バルサラ(後のフレディ・マーキュリー)は、移民差別を受けつつも音楽に傾倒していた。「クイーン」と改名したバンドは、ワゴン車を売却してアルバムを自主制作する。そしてデビューし、世界各国でのツアーとクイーンが躍進する。

イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、1970年のクイーン結成から1985年のライヴエイド出演までを描いています。伝説のバンド・クイーンのボーカルであるフレディの生い立ちを知れるほか、音楽に対してのこだわり、向き合い方、苦悩を知れる作品で、何よりもラストのライブパフォーマンスは圧巻です。

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【ノスタルジックな共演】ソン・ランの響き【ベトナム】

ソンランの響き
▼映画『ソン・ランの響き』予告編▼
【あらすじ】
1980年代、サイゴン(現・ホーチミン市)。ユンは借金の取り立てを生業とし、返済が遅れた客には暴力もいとわず、周りから“雷のユン兄貴"と恐れられていた。ユンはカイルオンの芝居を見る。主役のチョン・トゥイーを演じるリン・フンの妖しい美貌と歌声に魅せられるユン。始めはぎこちない二人だったが、テレビゲームに興じるうちに次第に打ち解けるようになる。

冷徹だが内に秘めた優しさを持つ借金取りと人気演目で主役を張れる若手舞台俳優との心の交流と言ってしまえばそれまでになってしまうくらい、シンプルなストーリー。しかしその分、映像と役者陣の演技力、演出の存在感でとてもゴージャスに感じさせてしまう作品です。

【初々しさが眩しい】あさがおと加瀬さん。【邦画】

あさがおと加瀬さん
▼【あさがおと加瀬さん。】 アニメーションクリップ「キミノヒカリ」【Kase-san and Morning Glories】▼
【あらすじ】
高校2年生で緑化委員を務める内気な女の子の山田結衣と、陸上部のエースで隣のクラスの美人な加瀬友香。ある日、結衣が植えたあさがおをきっかけに言葉を交わした2人は、次第に距離を縮めていくが……。

女の子と女の子の付き合いたての甘くもどこか不安げな雰囲気をどうしても纏ってしまう、そんなカップルのストーリーです。ただただ初々しくも可愛らしくもあるカップルって感じでとても和みます。

【トランスジェンダーとバレリーナ】Girl/ガール【ベルギー】

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▼映画『Girl/ガール』予告編▼
【あらすじ】
トランスジェンダーの少女ララの夢は、バレリーナになること。女生徒としてバレエ学校に転入し、厳しいレッスンについていくが、慣れないトウシューズが彼女の脚を痛めていく。それと同時に、心と体の不一致を解消するため、性別適合手術の準備を始める。

バレエに限らずスポーツは明確に男女に差がはっきりしていることが多いですが、こちらの作品は15歳のララがトランスジェンダーでバレリーナに憧れるというもの。個人的にはララの性別移行中故の危険信号を発せられない状況にとても苦しく思いました。

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【同性愛矯正施設の実話】ある少年の告白【アメリカ合衆国】

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▼ある少年の告白(予告編)▼
【あらすじ】
アメリカの田舎町。牧師の父と母のひとり息子として愛情を受けながら、輝くような青春を送ってきたジャレッド。彼は、あるきっかけから自分が同性愛者であることに気づく。戸惑った両親は矯正セラピーへの参加を勧めたが、それは、〈口外禁止〉だという驚くべきプログラム内容だった。

物語のメインは同性愛矯正施設の恐るべき実態なのですが、ジャレットの両親がどう息子がゲイであることを受け入れるか、そもそも受け入れられるものなのか…という微妙な感情の動きが素晴らしく表現されていたのでとても見入ってしまいました。

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